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かながわベトナムビジネス懇談会

かながわベトナムビジネス懇談会は日本ベトナム友好協会神奈川支部内に設置されています。セミナー、イベント、研究会、語学講座などを通じてさまざまな分野の交流が可能です。

本国でiPhoneより売れているベトナム産激安スマホがアメリカで勢力拡大

Bee Lite
2800円の激安スマホ「Bee Lite」

本国でiPhoneより売れているベトナム産激安スマホがアメリカで勢力拡大
ASCII 2021/2/26

ベトナムのスマホがアメリカで買える時代がやってきた
山根康宏

iPhoneの利用者が多く、ベライゾンをはじめとする大手4キャリアが5Gサービスを展開しているアメリカですが、プリペイドSIMと低価格スマートフォンのセットも数多く販売されています。実はアメリカは国民の所得格差が大きく、低所得者層にとってプリペイドスマートフォンは家計を圧迫することなく購入できる、人気製品なのです。

アメリカの大手家電チェーン店「Best Buy」へ行くとMNO、MVNOのプリペイドスマートフォンパッケージが大量に販売されています。型落ちの古い製品なら時には20ドルや30ドル、2000~3000円程度で買える激安スマートフォンも販売されています。そんな低価格スマートフォンは数年前まではZTEが得意としていましたが、2018年にアメリカ政府の制裁を受けて製品販売は終了。中国メーカーとしてはTCLが一人、気を吐いています。最近はアメリカのBLUも低価格プリペイドスマートフォンを出しています。

しかし、2020年からベトナムのスマートフォンがアメリカに入り込み、価格の安さで存在感を高めようとしています。ベトナムの大手コングロマリット、ビングループ傘下のスマートフォンメーカー「Vsmart」がプリペイドスマートフォンを次々とアメリカでリリースしているのです。

現在アメリカで販売されているのは「Maestro Plus」「Motivate」「Fusion Z」の3機種で、いずれもキャリアブランド品としてAT&Tおよび同社回線を使うMVNOなどから販売されています。VsmartとAT&Tは2020年11月に200万台の端末納入契約を結びました。2021年はかなりの数のベトナム製スマートフォンがアメリカ全土で販売される予定なのです。

世界のスマートフォンの最大の工場は今でも中国です。しかし、サムスン電子やLGエレクトロニクスがベトナムをスマートフォン生産の本拠地としており、ほかのメーカーもベトナムに工場を持つところが増えています。スマートフォンメーカーが進出すれば関連ビジネスや関連企業も育成されますから、ベトナムはスマートフォンを製造するのに最適な国になっているのです。

ビングループは豊富な資金力を背景に、2018年12月からベトナムのスマートフォン市場に参入。ベトナムの国内シェアはサムスン、OPPOに次ぐ3位で、アップルよりも人気となっています。低価格モデルが多く、メーカー品としては世界最安モデルと言われている「Bee Lite」は60万ドン、日本円でわずか2800円のスマートフォンも販売しています。

Bee LiteのスペックはSnapdragon 215にメモリー1GB、ストレージ16GB。5.45型(960×480ドット)ディスプレー、500万画素カメラ、200万画素フロントカメラ、2550mAhバッテリーという構成です。数年前のエントリークラスの性能ですが、フィーチャーフォンからの乗り換えなら十分でしょう。何よりも3000円弱の価格で販売しても利益を出しているのがすごいところ。中国メーカーでもここまでの格安モデルを作ることは難しいでしょう。

アメリカ向けの製品も性能を抑えて価格も安くしています。3機種の中で最上位モデルであるMaestro PlusのスペックはSnapdragon 460にメモリー3GB、ストレージ32GB、6.22型ディスプレー、1300万画素+500万画素カメラ、500万画素フロントカメラ、3300mAhバッテリーという構成です。最上位と言いながらエントリークラスの性能ですが、価格も49.99ドル、約5300円(SIMロックあり)とかなり安いですね。

2021年2月に投入されたFusion ZはSnapdragon 215、メモリー2GB、ストレージ16GB、6型ディスプレー、500万画素カメラ+200万画素カメラ、3300Ahバッテリーで価格は39.99ドル、約4200円(SIMロックあり)です。アメリカのプリペイドスマートフォンはSIMロックがかけられていることもあり、50ドル以下の製品もよく見かけます。

アメリカと中国の関係はしばらく膠着状態が続くでしょう。しかし、低価格なスマートフォンの需要はなくなりません。中国メーカーの低価格スマートフォンがアメリカに入りにくくなっている状況を考えると、今後はベトナム産のスマートフォンが中国製品に取って代わる時代がやってきそうです。

また、Vsmartは格安スマートフォンだけを開発しているわけではありません。アメリカには2021年中に5Gスマートフォンを投入する予定です。Vsmartは2019年にクアルコム、富士通の両者と5Gの開発で提携しており、同社初の5Gスマートフォンが間もなく市場に投入されようとしているのです。シャオミは日本に約2万円の5Gスマートフォン「Redmi Note 9T」を投入しますが、Vsmartの5Gスマートフォンはそれよりも安いかもしれません。

ベトナム産の5Gスマホがどんな性能、そして本体仕上げで出てくるかとても気になるところです。もしかしたら日本のキャリアからも出てくる、なんてこともあるかもしれません。2021年はVsmartに注目したいところです。

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